手戻りが発生しそうな匂い

技術

手戻りはつらい。

誰だって好き好んで作り直しなんてしたくないし、避けられるなら避けたいと思ってるはずだ。

何がつらいのか?

まず、時間的コストがかかる。

一度作ったものを直すということは、当然その分の修正時間が発生する。しかも、元の構造が修正しにくいものであればあるほど、その手間は跳ね上がる。

「最初からちゃんとやっていれば、こんな時間かからなかったのに…」と後悔するのは、手戻りあるあるだ。

次に、コミュニケーション面のつらさもある。

「いや、そうじゃないんだよ…」というフラストレーションは、確認する側もされる側も疲れる。

ちょっとした認識のズレが、「この人とは話が通じないな」「考え合わないな」という印象に繋がってしまうこともある。そうなると、お互いの信頼関係にも悪影響が出かねない。

とはいえ、最初に綿密にすり合わせをすることにもコストはかかる。確認が早いか遅いかの違いだ。

でも、どうせ同じコストを払うなら、早めに払っておいた方が信頼関係も築きやすいし、結果的に手戻りも減る。そう考えると、やはり最初の対話は大切だ。

なぜ手戻りは発生するのか?

原因の多くは、実装者との認識のズレだ。

なぜズレるのか? それは、確認せずに「たぶんこうだろう」と推測で動いてしまうからだ

ではなぜ推測するのだろう?

  1. 「自分で考えて」と言われそうで怖い
  2. ズレていても、あとで直せばいいやという考え
  3. 実際にできたものを見た方が相手も理解しやすいだろうという思い込み

これらの考えが結果として、「これぐらい相手に確認しなくてもいいだろう。手も煩わせるし。」という思考に繋がり、皮肉にもこの親切心が手戻りに繋がっていく。

どう対策する?

上記で挙げた原因に対してそれぞれ対策を考えてみる。

  1. 「自分で考えて」と言われそうで怖い

→ むしろ聞いた方が、相手との信頼関係を築くきっかけになる。聞かないことでズレが大きくなれば、かえって関係が悪化するかもしれない。

言われたとしてもその失敗からただ学べばいいだけ。

2. ズレていても、あとで直せばいいやという考え

→ あとで直すのは、本当に大変。工数だけじゃない。心も削れる。過去の失敗を思い出して踏みとどまろう。

聞けば30秒、手戻りは1時間

かもしれない。

3. 「できたものの方がイメージつきやすい」

→ それなら、手を動かす前に簡単な図やイラストで伝えてみる。UIのラフでも、データ構造の簡単な図でもいい。相手の頭に映像が浮かびやすい状態を、軽く時間掛けずに素早く作ってしまおう。

まとめ

  • これはきっとこっちだろう…(推測)「自分で考えて」と言われるのが怖いから、まずは自分の考えてこっちの実装で進めよう… (聞く恐怖)これはどっちの方が正しいんだ?… (判断に迷う)

こんな考えが浮かんだとき、それは手戻りの匂いだ。

少しでも匂ったら、まずは相手に確認してみよう。

聞く方が、信頼関係にも繋がるし、手戻りも発生しないはずだ。